スタッフ・事業課ブログ

2023.1.15
いちご園から「そっと教えます」

小豆島ふるさと村いちご園から「そっと教えます」PART128

空音を色々なパターンで定植した結果

 

 

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 小豆島ふるさと村いちご園から「そっと教えます」PART126で記した通り、定植時期を早期(さぬき姫程度)、通常(女峰程度)及び昨年と同様に、出来るだけ遅くの3パターンと、育苗パレットを24穴と35穴の2パターンを組み合わせて試した結果、他の農園さんからご教授頂いた通り、10月1日、最後に定植した苗ほど出蕾が早く、9月20日以前に早期定植した苗ほど遅く出蕾する結果となりました。育苗パレットの大小については、特に大差はありませんでした。

 過剰訪花、生理障害による不良果については、微量要素を液肥に加えたり、葉面散布にて強化、過剰訪花に対しては、授粉用のみつばちの個体数を少し減らした巣箱にて放飼。しかし11月中旬に開花した頂花は、以前と同じく奇形となりました。そこでいちご栽培を教授を頂いた方に相談すると「みつばちが飛ばないで困る話は聞いたことがあるが、飛びすぎて困る話は、聞いたことがない」とのことで「深く考えず、手間はかかるが巣箱を出し入れして、みつばちが飛ばない日を設けたら理屈は合うのでは?」とのアドバイスを頂き、みつばちを1勤2休で放飼。12月中旬以降の実に関しては、大幅に改善。また2番花についても正常な受粉がほぼなされています。

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樹勢が強く立ち上がるタイプのため、他の品種の苗に比べてかなり大きくなり、実も1月以降の頂果では60gを超えるものもあり、パックの階級も3Lの一つ上、4L(玉数5個から6個)が多々あります。

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 花芽についても、給液の濃度を低く管理(以前の70%程度)することで、そん色のない出蕾タイミングとなっています。来季にもっと不良果を抑えるためには、ビーフライ(授粉用のハエ)の導入も検討したいと考えております。

 同様に過剰訪花で満足いく収穫量を確保できていなかった「よつぼし」については、空音以上に大きく改善し、正果の収量が増加しました。

 以降の3番花、4番花も同様に改善すれば、今期の大きな成果となるのですが、油断なく注視したいと考えます。

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