スタッフ・事業課ブログ

2022.8.18
いちご園から「そっと教えます」

小豆島ふるさと村いちご園から「そっと教えます」PART125

2022年度の育苗準備等、ツイッターで発信したものを、備忘録として6月~7月分をまとめました

6月7日

育苗兼用ハウスは、ひと足先に培土消毒のために株を取り、透明のマルチをかけて、熱消毒準備完了。普段丁寧に扱っている株も、この時ばかりはバッサバッサと、ストレス解消。※ストレス解消も最初の内だけです。このハウスだけでも12棚でおよそ3000本の株を抜き取らなければなりません。◎いちご栽培管理体験のひとつとして、苗の抜き取りを今後考えております。

2022.6.7-1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022.6.7-2

2022.6.7-3

 

 

 

今年は梅雨が極端に短かったため、熱消毒実施中に十分な日光を得ることが出来ました。例年は梅雨の晴れ間でギリギリ温度が得られている状態。専用スペースであれば、収穫も10日以上余分に出来、熱消毒もたっぷりと出来るのですが・・・ 

 

 

6月16日

株の整理が終わり、来期作の苗を確保するため、ランナーを伸ばし始めております。またあと2日ほど収穫をして、今期の出荷を終える予定です。不受精果等まで入れた今期の収量は、さぬき姫の作付け数を増やした恩恵?で過去最高の5.5トン弱となりそうです。※結果的には5.49トンとなりましたが、さぬき姫の分がプラスになっても、不受精分のロスを差し引くと、収量増は収益にほぼ寄与しませんでした。ちなみに画像の女峰は、このタイミングから挿し穂用のランナー育成で、7月の採苗(16日から)時にはジャストでした。しっかりと発根、かつ中苗(次郎苗)で揃えられ、例年よりも早期に活着しました。

 

2022.6.16-1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

育苗のため、不要な苗、花、果実を取り除き、親株100%に整理完了。このように、シーズン中からしっかり管理しておけば、病害虫の発生も抑えられ、ひと段階上の品質のいちごを、お届け出来たのにと、来作にはしっかりと管理、毎年この時期に思うこと。※画像のさぬき姫は理想を求めて、不要株の整理をいつも以上に行った結果、梅雨も極端に短かったこともあり、温度が上がり過ぎて、挿し穂用のランナー育成が芳しくなく、採苗時には大苗(太郎苗)、中苗(次郎苗)、小苗(三郎苗)まで合わせても、挿し穂数ギリギリとなってしまいました。特に小苗は発根が不十分なものも利用したため、不活着や活着に多くの時間を要するものもあり、かつ初歩的な定植数の読み間違いもあり、ほぼ予備苗の無い状態です。女峰を除くよつぼし、空音もいつも以上に不要株を整理したのと暑さのため、さぬき姫ほどではありませが、ランナー発生がままなりませんでした。
 

2022.6.20

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月26日

育苗パレットの洗浄、殺菌を実施中。猛暑でこちらの乾燥はすこぶる順調ですが、肝心の挿し穂用のランナーは、例年に比べて伸びがイマイチです。あと2週間〜3週間で必要数が確保できればいいのですが・・・

※前段の通り、最終的にもランナー確保に苦労いたしました。しかしよつぼし、空音に関しては定植する本数自体が少ないため、予備苗を含んでまだ余裕のある挿し芽数となりました。

 

2022.6.26

 

7月10日

育苗準備を進めております。今日は暑さ対策として、フイルムに遮光液の吹き付けと、ハウス内に遮光ネットの設置を行いました。この後パレットに土入れを行い、あとはランナーの発根を待って、採苗となります。

2022.7.10-1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022.7.10-2

 

 

 

 

 

 

 

7月11日

育苗準備進捗、明日までの2日間で、350パレット余りへの培土入れ作業です。これが終わると、いよいよ育苗もまもなく開始です。※この時、先出のさぬき姫定植数の読み間違いには、全く気が付いておりません。

2022.7.11-1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022.7.11-2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月16日

昨日夕刻から、挿し芽スタート。早い梅雨明け?の影響で挿し穂の生育が悪く、種類によっては予定数に足りない恐れも。昨年のように挿し芽後の暑さで、ロスが出ないように管理にも注意したいと考えております。

※画像は空音ですが、ここで予定数に足りない恐れと、記載しているのはよつぼしのことで、採苗前の予測でした。実際には中苗中心に揃えることが出来ませんでしたが、準備したパレット分の挿し穂は確保できました。

 

2022.7.16

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月17日

昨日、空音2100本あまり挿し芽終了。本日は女峰の採苗、調整、挿し芽を行います。女峰が終われば、折り返しとなります。

※今年は極端に短かった梅雨ですが、挿し芽中盤まではちょうど曇り、小雨となり、挿し芽にとっては大きな天候の味方となり、昨年ほどの不活着、不良苗率にはなりませんでした。いちご栽培管理体験のひとつとして、挿し穂の調整体験を今後考えております。 挿し穂の調整については、昨年の様子を参照ください。

 

2022.7.17

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月23日

12000本弱の挿し芽、1週間でようやく完了。引き続き、挿し穂用の株の抜き取りを開始。夏本番の天候に苗も人間も萎れそうです。※画像1枚目はさぬき姫を挿し終え、挿し穂作業終了したときのものです。この時もまださぬき姫の定植数の読み間違いには気が付いておりません。挿し穂終了に合わせて、ハウスの天フィルムの張り替えを実施。挿し穂終了までは割に涼しかったのですが、張り替えの2日間は炎天下の作業となりました。その後の採苗を終えた株の抜き取りも猛暑の中での作業となり、挿し芽終了後の5日間ほどは、結構ハードとなりました。さて、さぬき姫定植数の読み間違いに気が付くのは、株もすべて抜き取り、調整済みの挿し穂も処分した後の7月末になってのこと、定植のレイアウトを作成している時、挿し穂数とレイアウトをもとに計算した、実際の定植数に大きな差異があることで、初めて気が付きました。原因は今年さぬき姫を増作する予定で進めており、その際1つのハウスのさぬき姫栽培棚数を、昨年の棚数で計算しており、2棚600本程が読み違えていた次第です。足らずは定植ピッチを広げるか、または定植後足らないところへ、ランナーを誘引しての置き苗で補完する予定です。

 

2022.7.23-1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022.7.23-2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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