スタッフ・事業課ブログ

2019.11.7
いちご園から「そっと教えます」

小豆島ふるさと村いちご園から「そっと教えます」PART116

今年は新しい品種栽培にも取り組んでいます。但し主力品種は従来通り女峰です。

今年は初めて育苗を行い、さらに欲を出して新たな品種の栽培にも取り組んでおります。3年ほど前から導入を勧められていた「よつぼし」を始め、香川県のおすすめ品種である「さぬき姫」、香川県の育苗業者バイオ・ユーさんが新たに品種登録した「空音(そらね)」、従来からの女峰と合わせて4品種です。

但し、さぬき姫と空音に関しては、数十本程度の試作栽培のため、いちご狩り、販売とも期待できない状況です。また、よつぼしに関しても、各ハウスに2列ずつの栽培規模のため、こちらも試験導入程度となっています。よつぼしは今後も継続して、栽培を続けていく予定ではあります。しかし当園では花芽の連続性や摘果、摘葉の基本ノウハウもなく、まずは女峰の栽培管理に合わせておりますが、栽培管理によって大きく生育に隔たりが発生する恐れもあります。

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正面がよつぼしで左が女峰、9月の定植時には圧倒的に女峰の方が大きかったのですが、話で聞いていた通り、10月になるとよつぼしの方が、二回りほど大きくなりました。しかし10月後半から女峰の生育が盛んになると、あまり大差がなくなって参りました。よつぼしはまだ花芽が全く確認できず、前回にも記述したように、収穫は年明けになりそうな気配です。

よつぼしと同じく、女峰と同じ栽培管理を行っているあとの2品種は、開花した苗もあります。さぬき姫に関しては定植時の苗も貧弱で、定植時期も1週間ほど遅くなった影響で、苗は女峰、よつぼし、空音に比べて、見劣りする状況です。さらにさぬき姫の特長の一つとして挙げられている、花芽形成の早さもあり、生育の割には開花する苗が多い状況。そのため、エネルギーを多く使う必要のある実の生育に取られ、苗の勢いが見劣りする結果になったと考えております。

空音に関しては「おいしい実がなります」「大きな実がなります」「割と肥料は必要」との事前情報以外になにもありませんが、出蕾の無さ以外、今の所は生育状況も悪く無く、進捗していると考えております。

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