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花や木を植える

ふるさと村では、全職員が「花植え」をしています。
それぞれ、自分専用の花鉢が割り当てられて、そこに思い思いの植物を植え、水やり、管理も自分でやって、その鉢たちは、ふるさと村を訪れる人の目に付くようなところに、そっと飾られています。
買ってきた花や、近所で摘んできた花。そのとき、そのときの、季節の花。

この「花植え」をはじめて、ぼくは少し花に詳しくなりました。少し花に興味を持つようになりました。
花の世界でも、品種改良が進んでいて、本当にたくさんの種類があることに驚きました。
けれど、仕事が忙しく、あわただしい時期になると、どうしても管理しきれなくて、水やりを忘れてしまったり、枯らしてしまったり、そんなこともあります。
そんな「花植え」仕事を、先日友人に話すことがありました。友人は、
「すてきな仕事だね」
と言う。
友人は高松の保険会社に勤めている人で、
「普通の会社じゃ、みんなそんなことにまで手が回らないし、毎日ぴりぴりしてるし、社員全員が花を植えてるなんて、とてもすてきな仕事だよ。」
と。
なんだかちょっと自分の仕事が誇らしく思えた気がしました。

「そういえば、うちの会社の部長がつい最近、小豆島に土地を買ったみたいでさぁ。その土地、どうするつもりだと思う?」
友人がいたずらっぽく、ぼくに尋ねました。
「保険会社の部長なんてくらいだから、週末のんびり過ごす別荘でも建てるんやろ?」
と、まぁありきたりな答えを返すと、
「それが違うだな。なんとね、その土地に木を植えるんだって。」
「木?」
「そう、木。ときどき、その植えた木を眺めに来たり、剪定に来たりして、自分が定年を迎える頃には、きれいな花が咲くようになってればいいな、そんな想いを込めて、木を植えるそうよ。」

お金を持ってる人の道楽だと言ってしまえばそれまでだけれど、ぼくはここにも「すてきな仕事」があるなぁと思いました。よし、ぼくも頑張って出世して、いつか自分の土地に木を植えるようなすてきな男になるぞー!とはりきるのですが、ぼくは母親譲りの「花より団子」。きれいな花を咲かせる木より、きっとみかんやすもも、そんな実のなる木を選ぶんだろうなぁ、なんて考えていました。

あ、もうすぐ小豆島はみかんやオリーブ、収穫の時期。食べるのに忙しくなって、花鉢への水やりを忘れないようにしないといけませんね。

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2007年09月25日 08:43に投稿されたエントリーのページです。

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