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小豆島ふるさと村いちご園から「そっと教えます」Part58

「収量低下の原因と対策」


 今年は冬期の収量が特に芳しくなく、前年比70%という落ち込み、その傾向はこの2,3年現れていたが、特に今年に関しては顕著であったため、農業普及所の方に、ご指導をお願いいたしました。その結果を備忘するため、以下に記載いたします。

 収量低下の原因としては、冬期(12月〜1月末)の培地の温度低下による、根の生育障害が要因。この要因は培地の容量が多いほど、なかなか温まりにくく、またその上、加湿気味になると余計に温度が上がらない。

 そのため、改善するためには次のような方策を行う。
 ・冬期は給水開始時間を7時から8時まで遅くし(ある程度培地、ハウス内の温度が上がってから給水)て、給水終了時間も日の入り2時間前程度にする。これは夜間の培地温度を低下さす、加湿気味を解消するためである。給水方法に関しては、1回あたりの給水時間を長くすることにより、逆に排水を促す作用がある。※給水時間を短くして、回数で量を補う方法よりは、給水時間を長くして、量を補う方が培地内に水が溜まらない。
 ・培地内の温度を高めるために、黒マルチで栽培棚を囲んでしまう。
 ・給水タイミングは午前中を重要視して、強制給水(日射量に関係なく給水する)を2回(7時から8時に1回、昼までに1回)いれる。※冬期は午前中曇天の場合が多いため、確実に給水をおこなう。昼からの給水はさほど重要ではない。
 ・定植前には、培地受け布についたヘドロ状のものを、高圧洗浄機等を使い、落としてしまう。これによってかなり排水がよくなる。また、合わせて目詰まりで溜まりがちな、カルシウム、マグネシウム等を大量の水で流すことによって、根の生育障害が軽減。
 ・冬期には排水を促すため、麻ヒモを培地から垂らす。

written by(j-f)

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2010年04月05日 17:59に投稿されたエントリーのページです。

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