スタッフ・事業課ブログ

2019.9.20
いちご園から「そっと教えます」

小豆島ふるさと村いちご園から「そっと教えます」PART115

今年は育苗に取り組みました

今年は定植する苗を育てる作業に初めて取り組むため、1ハウスを育苗スペースとして利用。6月中に他のハウスに先駆けて、太陽熱消毒を実施。

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7月中旬から約11500本の育苗を開始。大変心配していた病気もそう簡単には防除できず、8月中旬以降に2割程度の苗を廃棄。

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9月になり、花芽分化促進のため、肥料分を切った影響で、葉色がやや黄緑色になりましたが、株元はずいぶん太くなりました。右側に1列見えている定植済みの苗は、女峰に先立ち定植した「よつぼし」。今年試験的に少しだけ栽培します。こちらは花芽分化以前の問題で、まずは苗を大きくするため既に定植しており、収穫は1月以降にずれ込む公算が高いと考えております。

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定植する前にはいちごの内部で花芽が分化しているかを、普及所の方に検鏡してもらいます。分化していない苗を定植すると、いままで花芽形成のため狭いポットの中で、あまり栄養も与えてもらえず、ストレスを感じていた苗が、広い場所に開放されて、栄養を与えられると一気に生長モードになり、さらに子孫を残そうとせず、結果として最初の収穫時期が予定よりずれ込むためです。

昨日検鏡をお願いし、その結果としてはまだ顕著な分化が確認できず、分化の兆しが見受けられる程度ですが、今年は花芽分化が確認できてからの定植だと、かなり後ろへずれ込むことになり、収穫時期もさらに後ろへずれ込む。そのため定植後3日間は花芽分化促進のため、液肥給水を行わない管理をする条件で、9月25日(昨年は9月21日~24日に定植)までには定植を行った方が、12月の収量が確保できる可能性が高いとの説明。早まらず、遅れずにさらに台風の状況を鑑みて、なかなか判断出来ない事項です。既に定植準備は整っており、判断というよりも決断した時が、定植開始となりそうです。

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